「堺刃物」の伝統を継承。包丁・ナイフ・篆刻刀・各種刃物の製造販売


更新情報やスタッフからのメッセージをお届けします。

”道具あれこれ”

道具あれこれ(5) 〜プレス機 (17/03/02)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


冬の厳しい寒さも少しずつやわらぎ、なにやら目と鼻がムズムズとしてきました。
春の訪れとともに花粉症の人間には己の忍耐力を試される季節が近づいてきましたね…。

さて話は変わりますが、芦刃物では刃物製作の全工程を自社にて一貫生産しています。
その工程の一番最初の作業が「型抜き」です。

芦刃物の工場に入って最初に目に入ってくるもの。それが包丁の型抜きをするための大きなプレス機です。
芦刃物ではこのプレス機を使い、包丁を一枚一枚手作業で型抜きしています。
なんとこのプレス機は製造日が57年前(!)なのですが、ひとたび電源を入れるとけたたましい音を立てながら、今でも現役で動いてくれます!
どっしりと力強く構えるその風格、そしてその騒音の大きさは他の追随を許しません!
(近隣にお住いの皆さん、毎度騒々しくて申し訳ありません…)

そして、包丁の材料の厚みは2mm以上にもなるので、プレス機で型抜きをするときの迫力は何度見てもすさまじいです。ただ、それだけ危険な作業でもあるので特に集中して作業しなければなりません。
一歩間違えれば体を失いかねないモノづくりの世界において、技術を習得することももちろん大事ですが、ケガをしないことも職人の大切な仕事であると実感します。

そんな芦刃物の長老的存在のプレス機ですが、ほかにも会社とともに長い年月を過ごしてきた機械や道具がたくさんあります。伝統産業を支えてきた道具たちから刃物の歴史を感じるというのも面白いと思いますよ^^
芦刃物では工場の見学をすることも可能ですので興味のある方はぜひ一度お越しください。

※見学ご希望の方は事前に当社までご連絡をお願いいたします。
  電話番号:072-229-4920
  メール:ginga@ashihamono.com

(芦刃物ホリバ)




2017/03/02  Comments(3) | Trackback(0)

道具あれこれ(4) 〜ドレッサー (07/03/14)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


いそがしい。
とにかくこの2月3月というのは、猫の手も借りたいほど忙しい。 ーーー


今回の道具は”ドレッサー”。
お化粧をするときに使う「鏡台」が刃物工場に置いてあったらちょっと面白いですが、、、残念ながら違います。

では何かというと、グラインダーの砥石を修正する道具なんです。グラインダーを使っていると砥石の角が無くなり丸くなってきてしまうので、このドレッサーを砥石に押し当てて平らに修正してやるんですね。

と同時に砥石の表面が粗くなるので切削性が向上し、作業効率も上がります。


この”ドレッサー”、いくつかのメーカーで製造されているらしいんですが、いろいろ試してみたけどこの写真のもの(だけ)が良いらしい・・・が、なんと製造中止になってしまったとのこと。ガーーーン。そろそろ新調したいのにー。

ネットで入手できないかと探しては見たものの、見つけることは出来ず・・・。

「" PICUS " Made in Japan」という文字がが刻まれているこのドレッサー、売っているところをご存じの方、是非教えてください。お願いします。


ーーー 夏は意外にヒマとまでは行かずとも余裕があるんですよね。仕事量もドレッサーで平らに平均化出来たらいいなぁ。なんちて。(芦刃物高田)


photo: 探し物" PICUS "ドレッサー


(07/3/16追記)おかげ様で無事探し物が見つかりました。本命のPICUS製が見つかったのですが、メーカー違いで下記のTRUSCO製も同じものと思われます。参考までに。

"TRUSCO 強力ドレッサホルダ DH-265"
http://www.trusco.co.jp/protool/CatalogDetail.do?spcode=DH265+++++++++++++++++++++++++3100

2007/03/14  Comments(1893) | Trackback(0)

道具あれこれ(3) 〜集塵機 (07/01/25)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


今日、芦刃物に5台目となる集塵機が届いた。

集塵機とは、グラインダーなどで鉄や木材を研磨するときに出る”粉塵”を、そこら中にまき散らさないよう吸い取るもので、簡単に言うと”大きな掃除機”である。

これがあると無いとでは空気の汚れに大きな違いが出る。つまり健康にも大きな影響が出るわけだ。


今回購入した集塵機は、ネットで見つけた中古品。とても綺麗で程度が良く、金額も安かった。社長も「いい買い物をした」とご満悦。


品物が届くと早速設置場所である2階作業場へと運び込んだ。というより、男3人がかりで引きずり込んだ。重たい重たい。ケガ人が出なくて良かった・・・。

電源を入れるとウォーンと調子良く空気を吸った。良い良い。

さあ明日から新入り集塵機にもバリバリ働いてもらおう。その為にはまず人間がバリバリ研磨に励まねばならないのだが・・・。


2階作業部屋に前からある先輩集塵機、気のせいか今日はかなり粉を吸い込む働きっぷり。新入りに嫉妬したかな?(芦刃物高田)


photo: 新入り集塵機”日立 GT-1500”

2007/01/25  Comments(14478) | Trackback(0)

道具あれこれ(2) 〜切りばし (06/11/20)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


今回の”道具あれこれ”は「切りばし」を紹介します。

この「切りばし」一言で言うと切断機です。火造りをした後、不要な部分を切り落とす”型断ち”という行程で使用したり、ナイフの型などを板材から切り出すときなどに使用します。

写真右手前の棒を上げ下げして、ハサミのように刃と刃で挟みながら切っていくんですが、あまりに簡単に切れるので、初めて使ったときはホント感動ものでした。


芦刃物に来る以前、趣味でナイフを作っていたんですが、その頃何が大変だったかというとこの”金属を切る”という作業でした。

ヤスリがけもそりゃー大変でしたが、金属を切るという作業はいろんな意味で汗が出ました。

金ノコはとってもしんどいですし、ジグソーは少々楽だけど結構大きな音がしたりしてご近所の目が気になるし、ハンドグラインダーに切断砥石を付けて切るのが一番早いけど、うるさいうえに恥ずかしいほど火花が飛び散るのでとても嫌な汗が出ますし。。。


そんな苦労は何だったんだ?って言うほど、静かで良く切れるんです。うまい具合にテコの力を利用しているんですね〜。

こんな素晴らしい道具を作った人に感謝の意を込めて、今回紹介しました。(芦刃物高田)


photo: とっても便利な道具「切りばし」

2007/01/01  Comments(9190) | Trackback(0)

道具あれこれ(1) 〜大きな砥石(06/10/30)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


先日、総勢10人の団体様が芦刃物を見学にいらっしゃいました。
とても狭い作業場ゆえ見学者の方にはよく見えなかったり、説明が聞こえなかったりと不憫をお掛けしていることと思いますがご容赦くださいませ。

そんな見学のなかで皆さん一番興味深く見入っていらっしゃるのは、やはり大きな砥石での研ぎ作業です。軽快な音を立てながら水しぶきを上げ、たまに火花も散らしながらどんどん綺麗に研がれていく様子は壮快です。

そんな大きな砥石を今回、”道具あれこれ”シリーズの初回として紹介したいと思います。

直径100センチほどあるこの砥石、”円砥”とか”回転砥”とか呼ばれますが、芦刃物では粗い目のものが2台、少し細かい目が1台、それと木砥1台が工場の特等席と言いますか、ほぼ中央に設置してあります。

砥石は下に溜まっている水を巻き上げながら廻るわけですが、なるべく水を効率よく巻き上げられるように、そしてより良く研げるように写真の手前に写っている”たたき”と呼んでいるナタのようなもので、砥石をガンガン叩いて表面にキズといいますか溝を入れています。

砥石を叩くなんて! と驚く人も結構いたりするこの”叩く”という作業ですが、なかなか難しいんです。特に左手で叩くのが。ボクの場合ひとつ砥石を叩き終えるとヒーヒー言っております。まだまだ修行が足りません。。。(芦刃物高田)


photo: 粗い目の2台とたたき

2007/01/01  Comments(206) | Trackback(0)