「堺刃物」の伝統を継承。包丁・ナイフ・篆刻刀・各種刃物の製造販売


更新情報やスタッフからのメッセージをお届けします。


“春季堺文化財特別公開”のお知らせ(17/03/18)

カテゴリー名:お知らせ


毎年春と秋に行われている堺文化財特別公開が今年も開催されます。

日程は4月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)の4日間にわたって行われ、普段なかなか見ることができない堺の文化的建造物や寺社仏閣などの一般公開をはじめ、妙國寺でのコンサートなど特別な催しが行われます。

そして、芦刃物製作所も「キラリと光る匠の技」として1日(土)と8日(土)に工場の見学をしていただけます。

ここ最近、会場の一部となっている綾ノ町や大道筋の周辺では古くからの町屋の趣を活用した新しいお店が続々とできてきております。

咲き誇る美しい桜並木を眺めながら、町の歴史を感じてみてはいかがでしょうか?


詳しくは堺観光コンベンション協会のホームページをご覧ください。
http://www.sakai-tcb.or.jp/sakaibunkazai/index.php?id=108



2017/03/18  Comments(21) | Trackback(0)

芦刃物あれこれ(7)〜技術 × テクノロジー (17/03/13)

カテゴリー名:”芦刃物あれこれ”


先日、芦刃物製作所は「匠の技術承継事業」というプログラムに参加しました。 

これは熟練の職人の動きをデータ化して、後継者育成に役立てようという試みです。

今回、芦刃物では入社1年目から職人歴50年を超える熟練者まで5人の職人が、最新の機器を身に着けて包丁を研ぐ際の姿勢や体の動かし方、目線などを計測しました。


職人の仕事というと「背中を見て覚えろ」というイメージがあるかもしれません。

かつては私もその覚悟でこの世界に飛び込んできましたが、教育面に関して芦刃物製作所では非常に親切な指導をしてもらっています。

刃物の世界とは全く縁のなかった私が芦刃物に入社して右も左もわからなかった頃、先輩方が1から丁寧に仕事を教えてくれました。

それはいまでも変わらず、どうしてもうまくいかないときにアドバイスを求めると、自分では気が付かなかったコツを教わることが多々あります。


しかし、ものづくりの仕事というのは結局のところ自分の感覚をどれだけ慣れさせるかということもあって、教えてもらったことを実践してもすぐにうまくいくわけではありません。

そこには熟練者と非熟練者が自分でも気が付いていない微妙な力加減の差であったり、体の動かし方、姿勢の違いというものがあると思っています。

なので、今回5人の職人の動きをデータ化することによっていままで気が付かなかったわずかな違いを見ることができることを期待しています。


しかし、人の動きをデータ化するということは、そのデータをもとにロボットがそっくりそのまま同じことができるようになるのでは…なんていう想像をしてしまいます。

近い将来、人間国宝や伝統工芸士といった超一流の職人の技術を搭載したロボットが現れる日が来るかもしれません!

そんなとき、我々人間にしかできないこと、作れないものは何か…と自分に問いかけながら日々精進していきたいものです。

何はともあれ、計測結果が我々に結果が届くのはまだ先になりそうなので楽しみに待ちたいと思います。

芦刃物製作所のさらなる進化にご期待ください^^

(芦刃物 ホリバ)




2017/03/13  Comments(2) | Trackback(0)

雑誌に掲載されました!(2017/03/09)

カテゴリー名:お知らせ


「料理紳士のためのフードエンターテイメントマガジン buono(ブオーノ)」という雑誌に芦刃物が掲載されました!

見開き1ページをぜいたくに使わせてもらい、芦刃物が包丁づくりにかける思いや包丁の製造工程などを知っていただけるようになっています。

出版社の方々には非常に丁寧に取材していただき、芦刃物一同感謝しております。

工場の中を隅から隅まで見ていただいて、刃物づくりの奥深さや面白さを少しでも感じていただけていたらうれしいです。

商品そのものだけではなく、その裏に込められたストーリーを拾い上げてもらえるという機会はなかなかありません。

お客様は主にネット販売で購入される方が多いので、実際に見ていただけない製造工程や職人の姿を知ってもらえるというのは我々としてもとてもありがたいことです。


包丁に関する内容だけで16ページにもわたって掲載されており、包丁選びの基本から包丁の研ぎ方、料理人のこだわりまで内容たっぷりとなっているのですが、さらに今回の特集が「オトコの調理器具2017」ということで、包丁以外にも伝統的な調理器具から最新家電まで紹介されています。

さらに、せいろや鰹節削りの製造工程(もちろん手作りです!)といった普段なかなか見ることができないような解説も掲載されていて、職人魂をくすぐられます。

ぜひ一度実際に見学に行ってみたいものです…。

料理男子に関わらず、料理が好きな人ならばきっと大満足の一冊になっているので是非ご覧ください。


唯一惜しむべきところは、当社の包丁の写真を撮っていただく際に製造工程で目印として貼るマスキングテープを取り忘れていたということ…。

そのまま表紙にまで載せていただいてしまいました。

実際にお客様にお届けする商品にはこのテープは貼っていないのでご安心ください。

嗚呼、恥ずかしい…。


ご購入はこちらからどうぞ↓
http://buono-web.jp/magazine/detail/4257/



2017/03/09  Comments(2) | Trackback(0)

道具あれこれ(5) 〜プレス機 (17/03/02)

カテゴリー名:”道具あれこれ”


冬の厳しい寒さも少しずつやわらぎ、なにやら目と鼻がムズムズとしてきました。
春の訪れとともに花粉症の人間には己の忍耐力を試される季節が近づいてきましたね…。

さて話は変わりますが、芦刃物では刃物製作の全工程を自社にて一貫生産しています。
その工程の一番最初の作業が「型抜き」です。

芦刃物の工場に入って最初に目に入ってくるもの。それが包丁の型抜きをするための大きなプレス機です。
芦刃物ではこのプレス機を使い、包丁を一枚一枚手作業で型抜きしています。
なんとこのプレス機は製造日が57年前(!)なのですが、ひとたび電源を入れるとけたたましい音を立てながら、今でも現役で動いてくれます!
どっしりと力強く構えるその風格、そしてその騒音の大きさは他の追随を許しません!
(近隣にお住いの皆さん、毎度騒々しくて申し訳ありません…)

そして、包丁の材料の厚みは2mm以上にもなるので、プレス機で型抜きをするときの迫力は何度見てもすさまじいです。ただ、それだけ危険な作業でもあるので特に集中して作業しなければなりません。
一歩間違えれば体を失いかねないモノづくりの世界において、技術を習得することももちろん大事ですが、ケガをしないことも職人の大切な仕事であると実感します。

そんな芦刃物の長老的存在のプレス機ですが、ほかにも会社とともに長い年月を過ごしてきた機械や道具がたくさんあります。伝統産業を支えてきた道具たちから刃物の歴史を感じるというのも面白いと思いますよ^^
芦刃物では工場の見学をすることも可能ですので興味のある方はぜひ一度お越しください。

※見学ご希望の方は事前に当社までご連絡をお願いいたします。
  電話番号:072-229-4920
  メール:ginga@ashihamono.com

(芦刃物ホリバ)




2017/03/02  Comments(4) | Trackback(0)

芦刃物あれこれ(6)〜焼き入れをしています(17/03/06)

カテゴリー名:”芦刃物あれこれ”


今日は朝から細長〜い工場の一番奥で包丁の焼き入れという作業をしています。

焼き入れとは、簡単に言うと包丁を硬くして、ものが切れるようにする作業です。

そもそも包丁の材料は「鋼(ハガネ)」といわれる金属の板なのですが、焼き入れをする前は手で曲げられる程度の硬さしかありません。

そのままでは刃を付けてもすぐに切れ味が落ちてしまうため、硬くして切れるようにしなければいけないのです。

そのために、一度火の中に入れて真っ赤にした後、水や油で急激に冷やす「焼き入れ」という作業をするのです。

なぜ焼き入れをすると硬くなるのかというと…かなり専門的な話になってしまうのでそれはまた次の機会に。笑


何はともあれこの焼き入れという作業、1000度近い火の前で作業をするためかなり体力を使います。

そして、包丁の大きさや素材によって火の中に入れる時間も変わるので同時に神経も使う大変な作業なのです。

火なくして包丁作りは成り立ちません。

はたから見たら単純な作業をしているように見えるかもしれませんが、火と向き合い、火を知り、火を操ることができて初めて一人前の鍛冶屋になれるのだと思います。


芦刃物では一度に約200〜300丁の包丁を焼き入れするのですが、月に2・3回程度しか焼き入れは行われないのでなかなかお目にかかることはないと思います。

もし見学に来られた際に運よく焼き入れを見ることができたら、“鋼の板”から“包丁”に生まれ変わるその様子をじっくりとご覧ください^^

(芦刃物ホリバ)





2017/03/06  Comments(3) | Trackback(0)